エタノールを単一炭素源として増殖したPseudomonas fluorescens S543菌株によるインドール酢酸および抗カビ性抗生物質の高生産

書誌事項

タイトル別名
  • Production of plant hormone and antifungal antibiotics by Pseudomonas fluorescens S543 grown on ethanol
  • エタノール オ タンイツ タンソゲン ト シテ ゾウショク シタ Pseudomonas fluorescens S543 キンカブ ニ ヨル インドール サクサン オヨビ コウカビセイ コウセイブツシツ ノ コウセイサン

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説明

エタノール資化性 Pseudomonas fluorenscens として土壌より単離・同定した菌株をエタノールを唯一の炭素源とする培地で培養するとき、抗カビ性抗生物質(pyoluteorin および2.4-diacetylphloroglucinol)と植物成長ホルモン indole-3-acetic acid を著量に共成することを認めた。本菌による抗生物質およびホルモンの生産はエタノール以外の炭素源培地で培養した場合には認められない。また、両生産の挙動は類似しており、リン酸塩や食塩の添加で顕著に抑制され、硫酸マグネシウムやミネラルの添加で促進されることがわかった。前駆体L-トリプトファンを0.1%添加した基本エタノール培地で約30μg/m1の Indole-3-acetic acid および45μg/mlの pyoluteorin を生成し、それぞれ文献値をはるかに凌駕した。本菌は野菜等の植物栽培に対する biocontrol agent として有利に利用できるものと期特される。

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