会計的測定構造の基礎についての一考察 (2) 井上良二説と岩田巌説を巡って

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タイトル別名
  • A Review of the Basis of Accounting Measurement Structure (2)
  • カイケイテキ ソクテイ コウゾウ ノ キソ ニ ツイテ ノ イチ コウサツ(2)イノウエ リョウ ニセツ ト イワタ ガンセツ オ メグッテ

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抄録

企業会計原則として結実してくる会計思考の土台には、商人、企業経営における会 計があった。会計学説史上の旧ドイツ商法のような法律による会計規定のように商人 の実践会計から離れた思考が出現したが、法律家の手を離れ、企業の立場で行われる 企業会計原則のような思考に結実した。しかしいわゆる資本主義経済の変化・拡大に より、投資者のための情報提供ということが会計基準に求められることにより変質し て、また既存のものと遊離したような会計が求められているようにも思われる。  資金的貸借対照表論、飯野学説を出発点とする私にとってはそれを分水嶺にして、 つながりがあると思われるその前と後の理論、岩田巌学説と井上良二学説を検討し、 いわゆる投機的な思考が支配的になっているような経済における会計を考えるために 方法的なこと、社会思想的なことをも踏まえてもう一度再検討をする基盤を検討しよ うとするものである。

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