1960年代以後の日本社会におけるうつ病の概念的変遷

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  • 1960年代以後の日本社会におけるうつ病の概念的変遷(1)
  • 1960ネンダイ イゴ ノ ニホン シャカイ ニ オケル ウツビョウ ノ ガイネンテキ ヘンセン(1)

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抄録

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[要旨] 本論文の目的は,現代日本における「うつ病」増加の原因を,1960 年代以後の「うつ病」概念の変容を分析することによって,明らかにすることである.概念分析というと,なにか重々しく,「うつ病」の本質を分析するというように聞こえるかもしれないが,そのような方針はとらない.本研究では,どのように人々が「うつ病」という概念を用いているのかをつぶさに見ていく.その手法として,新聞記事や医学論文の分析を行ない,市井の人々や医師によって語られた「うつ病」概念の分析を行なった.そして,「うつ病」という概念を人々が用いるやり方が,時代とともに変わっていくことを明らかにし,なぜ現代の「うつ病」診断が増加しているのか,ということについて,展望を与えるのが本稿の目的である.

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