[症例] 再発・転移を認めた口腔扁平上皮癌症例に対するセツキシマブ併用化学療法の検討

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  • [Case Report] A molecular target drug, Cetuximab, combined chemotherapy in four patients with recurrence and/or metastases of oral squamous cell carcinoma
  • 再発・転移を認めた口腔扁平上皮癌症例に対するセツキシマブ併用化学療法の検討
  • サイハツ ・ テンイ オ ミトメタ コウコウ ヘンペイ ジョウヒ ガン ショウレイ ニ タイスル セツキシマブ ヘイヨウ カガク リョウホウ ノ ケントウ

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[要旨] 頭頸部癌に対して分子標的薬であるセツキシマブ（Cmab）が2012年12月に適用承認がされた。今回，再発転移口扁平上皮癌に対して当科にてCmabとシスプラチン（CDDP）とフルオロウラシル（5-FU）の併用化学療法を施行した4 症例を検討した。症例は36歳～64歳，男性3 例，女性1 例であった。原発巣は舌3 例，下顎歯肉1 例であった。再発・転移部位は肺4 例，頸部リンパ節3 例，舌1 例，胸椎1 例，外腹膜壁1 例，甲状腺1 例であった（重複あり）。1 例は経過中に心筋梗塞を発症し，Cmab併用化学療法を中止し，評価不能であった。2 例においては転移腫瘍がやや縮小したが治療効果判定としてはstable disease（SD）であった。1 例における治療効果判定はprogressive disease（PD）であった。副作用は皮膚毒性，口内炎，嘔気，心筋梗塞，肺塞栓症，infusion reaction（IR）などが出現した。心筋梗塞，肺塞栓症，IRなどは生命を危険にさらす重大な副作用であるので，Cmab併用化学療法には全身管理が非常に重要である。

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