アメリカにおける遺伝子組換え作物規制の近年の動向―連邦および州による規制と新たな課題―

書誌事項

タイトル別名
  • US Regulations of Genetically Modified Crops ―Regulations of the Federal and State Governments and their New Challenges―
  • アメリカ ニ オケル イデンシ クミカエ サクモツ キセイ ノ キンネン ノ ドウコウ レンポウ オヨビ シュウ ニ ヨル キセイ ト アラタナ カダイ

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説明

アメリカにおける遺伝子組換え(GM)作物に関する規制は非常に複雑であり,これを理解することは特に外国に居住する人々にとっては非常に困難である。欧州における遺伝子組換え政策に関しては「迷宮」と称されることがあるが,この場合におとらずアメリカの規制制度ももうひとつの迷宮ということもできる,本稿においては,このような複雑な規制制度の概要について,主としてPew Initiative on Food and Biteochnologyが刊行した報告書に依拠しつつ述べた。アメリカにおけるGM作物規制に関しては,アメリカ農務省,環境保護庁,食品医薬品局の3省庁が所管しているが,それぞれの省庁が所管する規制制度に関して,上市前認可権限,上市後監督権限,透明性と市民参加という観点から特徴づける。さらにGM作物規制における連邦政府と州政府との関係についても基本的な特徴を概観した。というのも両者の関係はGM作物の監督やモニタリングに関して近年重要なテーマとなっているからである。またアメリカにおける現地調査にもとづき,新しいタイプのGM作物(例:医薬品産出作物)に対応するために検討されている規制改訂案に関しても述べる。

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被引用文献 (1)*注記

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