日本学生相談学会におけるLGBTQの学生に対する取り組みの現状 : 学会誌「学生相談研究」の分析を中心に
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- 宮腰 辰男
- 一橋大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Current Initiatives for LGBTQ Students at The Japanese Association of Student Counseling : Focusing on the analysis of the academic journal "Student counseling journal"
説明
ガイドラインの作成や、トランス学生の女子大学への入学といったLGBTQの学生への対応が進む一方で、それら具体的な対応がなされる大学は全体の一部に限られている。本研究の目的は、日本学生相談学会の活動を概観し、学生相談領域におけるLGBTQの学生に対する取り組みの現状を明らかにすることにある。そのため、日本学生相談学会の学会誌である『学生相談研究』、同学会ホームページにあるデータベースを中心に、①臨床、②研究、③教育啓発の3つの視点から分析を行った。その結果、①臨床:2018年度、全国の相談機関の12.0%が「LGBT等性の問題」の相談が増加したと感じている。②研究:研究論文数は書評を含め6編と少ないものの、2016年度以降、LGBTQの学生への対応は学生相談全体としての課題との認識されてきた。③教育啓発:2010年度より定期的な研修機会が提供され、内容も性的マイノリティの基礎知識から大学での実践報告へと変化が見られた。これらの地道な活動が、学生相談におけるLGBTQの学生への支援の必要性を共通課題とする土壌の形成につながった。
収録刊行物
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- 一橋大学学生相談室年報
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一橋大学学生相談室年報 2 20-29, 2020-12
一橋大学学生支援センター学生相談室
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390572174822814848
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- NII論文ID
- 120006998631
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- DOI
- 10.15057/71517
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- HANDLE
- 10086/71517
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可