大学看護学教育が置かれている現状と将来展望 中等教育との接続と医療現場の革新の間で求められる教育

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タイトル別名
  • Present state of undergraduate nursing education and future prospects The level of education required to keep up with drastically changing modern medicine
  • ダイガク カンゴガク キョウイク ガ オカレテ イル ゲンジョウ ト ショウライ テンボウ : チュウトウ キョウイク ト ノ セツゾク ト イリョウ ゲンバ ノ カクシン ノ アイダ デ モトメラレル キョウイク

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抄録

大学における医療に関係する学科は色々あるが、共通して直面している課題は最近高度化が著しい現代医学の進歩についていける人材の育成である。しかしながら中等教育の段階で、特に理科と数学教育の内容にはかなりの教育レベル格差がある。以前初等・中等教育の指導要領でおこなわれた「ゆとり教育」から脱却は重要したが(ゆとりとは詰め込み教育を排して広い視野がある学習心を育成すること)、それ以降の改訂指導要領で高校理科ではかえって基礎科目と発展科目の内容に大きな差が生まれている。看護学科の場合医学科と比べて基礎科目のみの履修者が多く、大学専門教育との接続で難しい問題が増えてきている。日本の科学教育は長らくアメリカの科学教育政策の影響を強く受けてきたが、高校理科の基礎科目と発展科目の編成自体に欠陥や矛盾があり、独自の体制を構築する時期が来ている。日本独自の高大接続教育の設定をおこなうため、中等教育から高等教育までの教育全体を俯瞰する新たな機関の設立とその活動を支える指揮体制の確立が必要である。(著者抄録)

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