認識的意味とコト・モノの介在

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タイトル別名
  • Speaker's Recognition of an Event and Intervention of"Koto"and "Mono"
  • ニンシキテキ イミ ト コト モノ ノ カイザイ

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説明

認識的モダリティやある種の思考動詞には、その直前に形式名詞「こと」「もの」が現れることがある.本稿ではこのような現象を「介在」と呼ぶこととし、話し手のその事態に対する認識のしかたを反映しているという仮説にもとづいて分析した. 「もの」の介在は証拠的なモダリティ形式と思考動詞がそれに類似した意味、用法で使われるときに可能になる.一方、「こと」の介在は、想像を表す「だろう」、思考動詞「思う」と疑問詞を持つ疑問文に生じうる. 以上のように「こと」「もの」の介在現象を整理したうえで、根拠にもとづいた推論として捉えられた事態が「もの」、真偽に対する態度を決められない事態が「こと」として認識されていることを主張した.

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