身体を使った彫刻鑑賞プログラムの一例 -ロダン《考える人》《カレーの市民》を題材に-

書誌事項

タイトル別名
  • An example of the Sculpture appreciation program with the body : a case study of Rodin’s The Thinker and The Burghers of Calais
  • シンタイ オ ツカッタ チョウコク カンショウ プログラム ノ イチレイ : ロダン 《 カンガエル ヒト 》 《 カレー ノ シミン 》 オ ダイザイ ニ

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説明

彫刻作品を鑑賞する方法のひとつとして、鑑賞者が自らの身体を用いて、彫刻作品 の姿勢(ポーズ)を真似することは、きわめて有効である。よりうまく真似るために は、様々な角度からよりよく観察することにつながり、また、自らの身体を使うこと により、知識を得ることとは別の強い印象を得ることができる。なによりもそれは、 さしたる準備もいらずに手軽にできるところに、実施上の大きな利点がある。彫刻作 品を真似る鑑賞プログラムは、比較的なじみの薄い彫刻という表現形式に向き合う きっかけづくりとして有効であろうし、またそのような簡便で汎用性のあるプログラ ムを美術館が用意しておくことは、美術館と他施設との連携を進める上でも有益であ ろう。ロダンの《考える人》と《カレーの市民》を題材とした鑑賞プログラムの一例 を紹介し、その利点と問題点を検討する。

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