抄録
インクルーシブ教育システム・共⽣社会を迎え,その理念のもとに,「多様な学びの場」の選択がなされるようになった。「⼩学校の通常の学級の教育」と「知的障害教育」の関連性や連続性はより⼀層増してきており,本稿では具体的な指導・⽀援の⼯夫と教育課程編成の実践を直接的な⽀援と間接的な⽀援の⼆つの視点からまとめた。そこで,これまで通常の学級に在籍する知的障害児は成就感を味わうことが少ないとされていたが,直接的かつ間接的な⽀援を有機的に結び付けて実践することで,総合的な指導につながることが できることが⽰唆された。また,その実現のためには,⼩学校の通常の学級において,知的障害教育に専⾨性が⾼い教師の活躍が期待されることが推察された。今後,⼩学校の通常の学級における知的障害児の指導・⽀援についてさらなる実践の蓄積やその成果と課題について検証していく段階にきていることが考えられた。
収録刊行物
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- 教育研究実践報告誌
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教育研究実践報告誌 3 (1), 11-20, 2020-03
常葉大学教育学部初等教育課程研究企画部会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390572174842285312
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- NII論文ID
- 120006812246
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- ISSN
- 24360112
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可