この論文をさがす
抄録
本研究では,大学生アスリートを対象にして,反芻・省察と日常・競技ストレッサーの 経験頻度との関連を検討した。対象者は,大学の運動部に所属している学生アスリート115 名(男性75 名,女性40 名)であった。結果は,反芻が,日常・競技ストレッサーの下位 因子である「競技成績」,「日常・競技生活での人間関係」,「自己に関する内的・社会的変 化」,「経済状況・学業」に有意な正の影響を与えていた。省察は,「日常・競技生活での人 間関係」,「クラブ活動内容」に有意な負の影響を与えていた。反芻・省察の交互作用効果 については,どの従属変数に対しても見られなかった。以上から,反芻が高いアスリート は,競技成績や人間関係,自己の内的・社会的変化,経済状況・学業に関するストレッサ ーを多く経験しており,一方の省察が高いアスリートは,人間関係と部活動での活動内容 に関するストレッサーの経験頻度が少ないことが明らかにされた。
収録刊行物
-
- 聖泉論叢
-
聖泉論叢 (28), 131-148, 2021
聖泉大学紀要委員会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390572174843125120
-
- NII論文ID
- 120007030418
-
- NII書誌ID
- AN10434764
-
- ISSN
- 13434365
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可