セロハンテープの枚数で変化する偏光色の予測プログラムの開発

書誌事項

タイトル別名
  • Development of the prediction program of polarization colors changing with the number of cellophane tapes
  • セロハンテープ ノ マイスウ デ ヘンカ スル ヘンコウショク ノ ヨソク プログラム ノ カイハツ

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説明

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[要旨] 自然光とは異なり、振動方向に偏りがある光のことを偏光と呼ぶ。偏光については、互いに透過軸を直交に重ねた2枚の偏光板を光が透過できないことで理解される。これら2枚の偏光板の間にセロハンテープを挟むと、光が透過し、セロハンテープの枚数を変化させることで光が色づく。この現象は複屈折を有するセロハンテープによって偏光が光の波長に依存して変化することで生じることが知られており、偏光色と呼ばれ、アート作品などにも利用されている。本研究では、セロハンテープを挟む枚数によって変化する透過光をスペクトルに基づいて観測し、入射する白色光のスペクトルとセロハンテープの枚数の情報を入力することで、偏光色を予測するプログラム開発を行った。Excelを用いた本プログラムでは、光の波長によって系統的に変化する偏光板の光吸収特性や、セロハンテープの複屈折特性についての補正を加えることで、シミュレーション結果としての透過光スペクトルを実測のスペクトルとほぼ一致させ、偏光色を再現できることを示した。

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