人と自然と環境政策-「人間発達」と環境の共存のためには

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タイトル別名
  • Nature, Humans and Environmental Policy: How can Development of Humans Coexist with the Environment?
  • ヒト ト シゼン ト カンキョウ セイサク ニンゲン ハッタツ ト カンキョウ ノ キョウソン ノ タメ ニワ

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説明

type:Article

The reason for the failures of our environmental policies are not only in our “anthropocentric” views and over confidence in modem technology, but also in our negligence towards the humans’ role in nature. To alter environmental policy, we do not, however, need to coincide with ideas such as deep ecology or “biocentrism”,which diminishes the human role in the environment. The author recommends learning from the relationships between men and nature in traditional communities, which humans are important part of the natural environment itself.

人間の存亡は自然環境に左右されてきたことは言うまでもないが、自然環境自体が、古来人間活動の影響を受けてきたことも厳然たる事実である。端的に言えば、人間活動の伸張は自然の後退及び人間社会への馴化をもたらしたといえる。それでは、人間社会が発達(develop)すれば自然環境は悪化し、滅びに向かうのであろうか。しかし、最近は経済成長だけではない、オルターナティブな持続可能なdevelopmentの概念も登場している。これは、人間の発達を科学することを標榜する組織のなかで、環境法を研究する筆者としては、避けては通れない課題であり、本稿では、人間と自然との関係を、環境政策、環境法研究の視点から検討する。

identifier:富山大学人間発達科学部紀要, 1巻1号, Page 37-42

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