障害のある子どものきょうだいを育てる親の子育て観の変容 : 家族参加型支援セミナーの参加を通して

書誌事項

タイトル別名
  • ショウガイ ノ アル コドモ ノ キョウダイ オ ソダテル オヤ ノ コソダテ カン ノ ヘンヨウ : カゾク サンカガタ シエン セミナー ノ サンカ オ トオシテ
  • Change of Parents' Idea on Caring the Siblings of Children with Disabilities -By Participating in the Family Support Seminar

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抄録

近年,障害のある子どものきょうだいの育ちに関する課題が明らかになってきているが,それはきょうだいを育てる親自身の課題ともなっている。そこで本研究では,障害のある子どものきょうだいとその家族のための「きょうだい支援セミナー」を企画し,その中で親自身を対象とした支援プログラムを考案,実践した。実践を通して得られた親の発言や自由記述に基づき,親のきょうだい観や子育て観の変容を調べたところ,セミナー終了後時には,その後のきょうだいとのかかわりに前向きな展望をもつようになったこと,子育てへの安心感を得られたこと,当初きょうだいに配慮していなかった親もきょうだいを気遣う気持ちが芽生えたこと,年少時から他のきょうだいとかかわる機会が必要だという確信を得たことの4点が確認された。また,このような変容をもたらしたプログラムの要因として,参加者間の自由なディスカッション,大人になったきょうだい当事者の話を聞く機会,きょうだい実際の気持ちに即した学び,ファシリテーターの存在の必要性の4つが考えられた。

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