重心動揺における軌跡の幾何学的分析からみられる姿勢の非線形的特徴 ―ASD児,ID児,大学生の比較―

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  • ジュウシン ドウヨウ ニ オケル キセキ ノ キカガクテキ ブンセキ カラ ミラレル シセイ ノ ヒセンケイテキ トクチョウ : ASDジ,IDジ,ダイガクセイ ノ ヒカク

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P(論文)

大学生(n=12),ASD 児(n=11),知的能力障害(ID)児(n=7)の足圧中心(center of pressure; COP)動揺をバランスWii ボードを用いて比較検討した。ASD 児やID 児はCOP の値から左右の揺れが顕著で,特にASD 児の右側への揺れの偏りが確認された。一方で大学生は左右よりも前後の揺れが示され,それぞれ特徴的な相違を示した。幾何学的な指標としてアルファ形状(外形の縮小率)を検討した結果も,同様の傾向を示しただけでなく,頂点の数を比較すると障害を持った子どものCOP の輪郭が大学生に比べ複雑であることが示された。また,凸包を描出すると,面積が障害児で拡大することが示された。幾何学的形状の分析の可能性が示された。また姿勢の保持の結果生じる重心動揺は自己(固有)受容感覚と関連があり,メンタルローテーションにおける身体利用でのシミュレーションにも通じていることが示唆された。

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