書誌事項
- タイトル別名
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- 『型世言』とその系譜に連なる白話短篇小説集
- 『 カタ セイ ゲン 』 ト ソノ ケイフ ニ ツラナル ハクワ タンペン ショウセツシュウ
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説明
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『型世言』は崇禎四年から五年の間に,陸人龍が編集し,兄の陸雲龍が各篇ごとに序と尾評を書く形で人龍の書肆崢霄館から刊行された,全40篇からなる白話短篇小説集であって,八十年代後半に韓国のソウル大学校奎章閣で発見されるや,三言二拍一型ともてはやされ一大ブームを巻き起こしたが,近年そのブームもさり,研究も一段落の状況となっている。『型世言』にはその板木から眉批を削除し篇名を改めるなどして再編集した跡継の小説集が複数存在する。『二刻拍案驚奇』からの10篇とあわせて全34篇とした『(別本)二刻拍案驚奇』,七篇しか現存しない残本『幻影』,『幻影』の改題本と思しい全30篇からなる『三刻拍案驚奇』がそれである。これに加え『型世言』には「二集」として刊行が予定されながら『清夜鐘』の名で刊行された陸雲龍の白話短篇小説集も存在している。本論は,これらの小説集がいつ誰により刊行されたか,その間の関係はどのようになっているのかを考察したものである。『型世言』是在崇禎四年到五年之間,由陸人龍編集、其兄陸雲龍為每篇做序和尾評而由人龍的書肆崢霄館刊行的,是由40 篇白話短篇小說構成的小説集。八十年代後半,於韓国首爾大学校奎章閣被発見後,博得三言二拍一型,而掀起研究熱潮。但近年其熱潮已褪去,有関研究也告一段落了。『型世言』有削除其眉批而改換篇名再次編修的後継小説集幾種。有與『二刻拍案驚奇』中選択出的10 篇合併成34 篇的『(別本)二刻拍案驚奇』;有現只存七篇的残本『幻影』;還有由『幻影』改頭換面的30 篇本『三刻拍案驚奇』。加之,還有原要以「二集」名刊行而終成為『清夜鐘』的陸雲龍的白話短篇小説集。本論要考察這些小説是什麼時候,由誰刊行和其中的関係是怎麼様的。
収録刊行物
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- 日本アジア研究 : 埼玉大学大学院人文社会科学研究科博士後期課程 (学際系) 紀要 = Journal of Japanese & Asian studies
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日本アジア研究 : 埼玉大学大学院人文社会科学研究科博士後期課程 (学際系) 紀要 = Journal of Japanese & Asian studies 16 19-56, 2019
埼玉大学大学院人文社会科学研究科
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390572174848870912
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- NII論文ID
- 120006606426
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- NII書誌ID
- AA11946779
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- NDL書誌ID
- 030682683
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- ISSN
- 13490028
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles