CF-FMコウモリの耳介の動きに基づいた音源定位モデル

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  • A Sound Localization Model Based on the Alternate Pinna Movement of CF-FM Bats
  • CF-FMコウモリ ノ ジカイ ノ ウゴキ ニ モトズイタ オンゲン テイイ モデル

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抄録

過去の研究において、接近する標的に注目するテラソカグラコウモリ(CF-FMコウモリ)がエコーロケーションを行う際に、左右の耳介を上下方向に交互に動かすことを報告している。この観測結果が、コウモリがこの耳介の動きでエコーロケーションを手助けしているものと考え、私たちはこの耳介の動きに基づく音源定位モデルを提案した。提案した音源定位モデルでは,両耳間強度差(IID)と,2つの連続するエコーの音圧差(Pair-IID:PIID)をそれぞれ垂直,水平方向の標的位置を示す手がかりとした。本報告では、2個のマイクロホン(バットの左右の耳としての)と超音波振動子(標的)を使用することで、IIDとPIIDを測定した。測定したIIDとPIIDの値が理論値によく一致することがわかった。さらに、私たちは振動子の水平あるいは垂直位置を変化させて、測定したIIDとPIIDから目標(振動子)の位置を定位した。結果、提案されたコウモリの耳介の動きに基づく音源定位モデルを使用することで、標的の方向を検出することができると考えられる。

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