主観的要素と身分概念 : 韓国刑法三三条を中心に

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タイトル別名
  • Subjektive Tatbestandsmerkmale und besondere persönliche Merkmale : inbesondere in Bezug auf die Regelung des §33 koreanischen StGB
  • シュカンテキ ヨウソ ト ミブン ガイネン : カンコク ケイホウ 33ジョウ オ チュウシン ニ
  • 主観的要素と身分概念 : 韓国刑法33条を中心に

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抄録

身分犯において中核的な標識は身分関係である。そこで身分概念を限定付ける問題は、議論の重要な手がかりとなるのである。身分概念において重要なのは、継続性を要求するのか否かではなく、犯罪成立あるいは刑罰の軽重が行為者に関するのか、それとも行為に関するのかである。つまり、身分というのは、行為者関連性を前提とすべきである。そして、目的のような主観的要素は、故意や過失などと共に行為者関連性がないものとして捉えるべきであって、身分に該当しないのである。このような主観的なものはすべて行為関連要素であると同時に、正犯としての犯行主体となるために必要な要件である正犯標識に過ぎないのである。

収録刊行物

  • 同志社法學

    同志社法學 62 (1), 147-206, 2010-05-31

    同志社法學會

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