滝沢神学の問題意識について : 滝沢の初期の神学論文を中心に

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書誌事項

タイトル別名
  • On the issue of Takizawa's theology: focusing on the early theological papers of Takizawa
  • タキザワ シンガク ノ モンダイ イシキ ニツイテ : タキザワ ノ ショキ ノ シンガク ロンブン オ チュウシン ニ

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抄録

本稿は滝沢神学における問題意識の究明を目的とする。そのため、滝沢神学の最初期の二つの論文、「信仰の可能性について」と「イエス・キリストのペルソナの統一について」に焦点を当てる。次に、両論文の背景として滝沢とカール・バルトの共通性と相違性を取り上げ、その原因が滝沢克己における宗教的な体験と彼が基づいていた一つの実在点にあることを述べる。さらに、そのような彼の問題意識と神学的な課題がいかに両論文の論点につながったのかということを、一つの実在点に関する弁証と教会の外に関する弁証という二つの点において検討する。最後に、そのような彼の問題意識に基づいたキリスト論の特徴はキリスト教の内と外を貫く点にあることを示す。

収録刊行物

  • 基督教研究

    基督教研究 71 (2), 117-139, 2009-12-03

    基督教研究会

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