Components of the carrier solvents and separation performance in the tube radial distribution chromatography using a fused-silica capillary tube

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抄録

オープンキャピラリーチューブと水-親水性-疎水性有機溶媒混合キャリア溶液を用いた新規キャピラリークロマトグラフィーシステムが開発され、管径方向分配クロマトグラフィーと呼ばれている。本研究では、親水性有機溶媒としてジオキサン、1-プロパノール、エタノール、アセトニトリル、またはメタノールを含んだ様々な水‐酢酸エチル(疎水性有機溶媒)キャリア溶液を調製し、フューズドシリカキャピラリーチューブを用いたシステムにおける分離性能を調べた。モデル検体として1-ナフトールと2,6-ナフタレンジスルホン酸の混合試料を用い、チューブ内に注入した。水-1-プロパノール-酢酸エチル混液(体積比2:3:6)、水-エタノール-酢酸エチル混液(2:2:6)および水-アセトニトリル-酢酸エチル混液(3:8:4)をキャリア溶液に用いることで、検体の良好な分離が得られた。このとき1-ナフトールが最初に検出され、続いて2,6-ナフタレンジスルホン酸が検出された。しかし、水-ジオキサン-酢酸エチル混液(4:11:11)および水-メタノール-酢酸エチル混液(2:2:9)をキャリア溶液に用いた場合、検体は分離されなかった。これらの結果は、様々な親水性有機溶媒を用いたキャリア溶液の調製法を充実させ、本システムにおけるキャリア溶液の管径方向分配挙動に関する考察を与えた。

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