書誌事項
- タイトル別名
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- The developments of the anticompetitive effects analysis in horizontal mergers : the implications of the revised U.S. Horizontal Merger Guidelines in 2010
- スイヘイ ガッペイ ニオケル ハンキョウソウ コウカ ブンセキ ノ ドウコウ : ニセンジュウネン ベイコク スイヘイ ガッペイ ガイドライン ニミル ガッペイ シンサ
- スイヘイ ガッペイ ニ オケル ハン キョウソウ コウカ ブンセキ ノ ドウコウ 2010ネン ベイコク スイヘイ ガッペイ ガイドライン ニ ミル ガッペイ シンサ
- 水平合併における反競争効果分析の動向 : 2010年米国水平合併ガイドラインにみる合併審査
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説明
本稿は、現在までの判例法および合併ガイドラインにおける反競争効果の認定手法の変遷について整理し、そのなかで2010年ガイドラインにみられる水平合併審査の手法の位置づけを明らかにしたものである。本稿の検討を通じて、米国の水平合併規制の動向を整理し、現在の水平合併による反競争効果分析手法およびその意義を明らかにすることを目的とした。また、2010年ガイドラインの特徴の把握のみならず、改定前後の議論、今後の水平合併規制の展開の可能性について考察した。2010年ガイドラインは、水平合併審査のバリエーションを提示したという点で柔軟性を示したとも評価されうる。しかし、以下の問題点も残した。第一に、ガイドライン利用者との関係では、予見可能性・透明性が損なわれたという問題点が残った。第二に、裁判所との関係では、ガイドラインが示した分析枠組みを裁判所は採用していないという問題点が残った。競争当局は直接的に反競争効果を認定する方法が採用されうることを2010年ガイドラインで明示したが、裁判所は依然として伝統的な市場画定方法を要求し、計量経済学的手法に基づく主張の全面的な受け入れには慎重な態度をみせている。これらの考察から、2010年ガイドラインは競争当局による水平合併審査の指針ではあるものの、現段階では裁判所の判断枠組の指針とは言いがたいことを明らかにした。
収録刊行物
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- 同志社法學
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同志社法學 63 (2), 1193-1275, 2011-07-31
同志社法學會
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390572174867661824
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- NII論文ID
- 110009848588
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- NII書誌ID
- AN00165970
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- NDL書誌ID
- 11217287
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- ISSN
- 03877612
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
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