初期イマーム派タフスィール研究の可能性 : フラート・クーフィーの著作から見る先行研究の課題と展望

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タイトル別名
  • The possibility of research on Imāmī Tafsīrs in the 9th and 10th centuries : research problems and prospects
  • ショキ イマームハ タフスィール ケンキュウ ノ カノウセイ : フラート・クーフィー ノ チョサク カラ ミル センコウ ケンキュウ ノ カダイ ト テンボウ
  • 初期イマーム派タフスィール研究の可能性 : フラートクーフィーの著作から見る先行研究の課題と展望

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説明

本稿の目的は、9世紀後半から10世紀中葉にかけて成立したイマーム派タフスィールの先行研究の動向を分析し、今後の研究上の課題と問題点を示すことである。この時代のタフスィール研究にとって不可欠な同時代のハディース集については近年研究が進みつつあるが、いまだ議論されていない領域が多く残されている。この時代のタフスィールについてはハディース集以上に研究が立ち遅れており、とりわけ個々のタフスィールに対する個別研究は非常に少ない。この時代のタフスィールの1つであるフラートの著作には多くの非イマーム派的教説が見られる。当時はまだイマーム派の教義が確立する前であり、この時代のタフスィールにはイマーム派以外のシーア諸派の思想が内包されていると言えるだろう。個々のタフスィールを詳細に研究していくことで、当時のイマーム派とシーア諸派との繋がりや個々の宗派の教義形成の過程が明らかとなるだろう。

収録刊行物

  • 一神教世界

    一神教世界 6 87-104, 2015-03-31

    同志社大学一神教学際研究センター(CISMOR)

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