地方自治体の信用リスク評価

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  • The estimation of the credit risk of individual local governments
  • チホウ ジチタイ ノ シンヨウ リスク ヒョウカ

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抄録

本研究は、津田(2002、2006) により提案された社債価格評価モデルSCBCSM(Straight Coupon Bond Cross-Sectional Market)のコンセプトに準拠した方法により、地方公共団体が財政上必要とする資金を調達するために発行した地方債の価格評価モデルを推定し、そのモデルを通じて各地方公共団体の信用リスクを推定することが目的である。 このモデルは、債券の市場価格から累積デフォルト確率の期間構造などの信用リスク情報を得るアプローチをとっており、銘柄間の価格変動構造を通して、インプライドなデフォルト確率を推定するものである。日本の地方財政制度は、さまざまな制度を通じて、地方債がデフォルトすることはないとされているが、債務に関する支払いが期日通りに執行されることが保証されていないことから、信用リスクが反映した形で価格が形成されていると考えられる。本論文では、市場価格から銘柄間の価格変動構造を考慮し、期間構造を用いて、インプライドなデフォルト確率と都道府県のリスクランキングを推定した。

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