株主債権の劣後的取扱いの機能について

書誌事項

タイトル別名
  • A function of the subordination of shareholder loans
  • カブヌシ サイケン ノ レツゴテキ トリアツカイ ノ キノウ ニツイテ

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説明

株主債権の劣後的取扱いに関する従来の研究は、要件論や道徳的な観点からの検討が中心で、「なぜ株主債権が劣後的に取り扱わなければならないのか」ということについて、十分に検討してこなかった。本稿は、このような問題意識にもとづき、株主債権の劣後的取扱いがどのような機能を有するのか、また、実際にどの程度事案の解決に役立ってきたのかを検討するものである。結論として、株主際の劣後的取扱いは、過少資本における過剰なリスクテイキングへの対処、不当搾取に対する簡易な救済手段としての機能を有するが、実際の事案の解決には、それほど役立っていなかったといえる。

収録刊行物

  • 同志社法學

    同志社法學 66 (5), 1523-1611, 2015-01-31

    同志社法學會

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