中国近代における美育運動の展開に関する実証的研究 : 1910年代から1920年代までの蔡元培の教育実践を中心に

書誌事項

タイトル別名
  • A study on the development of the aesthetic education movement in the modernization of China : Cai Yuan-pei's practice from the 1910s to the 1920s
  • チュウゴク キンダイ ニオケル ビイク ウンドウ ノ テンカイ ニカンスル ジッショウテキ ケンキュウ : 1910ネンダイ カラ 1920ネンダイ マデ ノ サイ ゲンバイ ノ キョウイク ジッセン オ チュウシン ニ

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説明

中国近代教育史上、美育(美による教育)を中華民国の教育方針に取り入れ、美育をもって近代国家を作ろうとしたのが、民国初代の教育総長蔡元培であった。本論文では、蔡元培が北京大学総長を務めた1910年代から20年代までの時期において、彼の美育思想がいかなる形で継承され、そして実践の中で展開されていったのかを、彼が密接に携わっていた二つの美育団体―画法研究会と音楽研究会の活動に焦点をあてて、北京大学で発行した全校向けの新聞誌『北京大学日刊』を中心に、当時の美育運動の実態を明らかにした。1917年、蔡元培は画法研究会を設立し、1919年音楽研究会を発足した。彼の呼びかけと努力によって設立された画法研究会と音楽研究会は、美育に対する人々の理解を促したと同時に、両研究会の積極的な活動は、美育の全国への普及をも促進したのである。

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