共同相続された普通預金債権、通常貯金債権及び定期貯金債権の遺産分割対象性

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タイトル別名
  • Succession of deposit obligations and its partition
  • キョウドウ ソウゾク サレタ フツウ ヨキン サイケン ツウジョウ チョキン サイケン オヨビ テイキ チョキン サイケン ノ イサン ブンカツ タイショウセイ
  • 共同相続された普通預金債権、通常貯金債権及び定期貯金債権の遺産分割対象性[最高裁平成28.12.19決定]
  • キョウドウ ソウゾク サレタ フツウ ヨキン サイケン 、 ツウジョウ チョキン サイケン オヨビ テイキ チョキン サイケン ノ イサン ブンカツ タイショウセイ[サイコウサイ ヘイセイ 28.12.19 ケッテイ]
  • 最高裁平成二八年一二月一九日大法廷決定(平成二七年(許)一一号・遺産分割審判に対する抗告棄却決定に対する許可抗告事件)民集七〇巻八号二一二一頁・判時二三三三号六八頁・判タ一四三三号四四頁・金法二〇六一号六八頁・金商一五一〇号三七頁・金商一五〇八号一〇頁・家庭の法と裁判九号六頁・裁時一六六六号一頁

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抄録

本稿は、最高裁平成28年12月19日大法廷決定・民集70巻8号2121頁の評釈である。本決定は、普通預金債権、通常貯金債権及び定期貯金債権は遺産分割の対象となるとして、預貯金債権が各共同相続人に当然分割帰属するとしてきた過去の判例を変更した。従来、可分債権を遺産分割の対象とすることで相続人間の実質的公平を図ることができる等と指摘されてきたため、本決定が果たした役割は大きい。本稿では、従来の判例や議論状況を参照したうえで本決定の分析を試み、残された課題を確認する。

収録刊行物

  • 同志社法學

    同志社法學 70 (2), 807-832, 2018-07-31

    同志社法學會

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