ECAP加工に供したZK60マグネシウム合金の腐食特性

DOI 機関リポジトリ Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • Corrosion properties of ZK60 alloys processed by equal channel angular pressing
  • ECAP カコウ ニ キョウシタ ZK60 マグネシウム ゴウキン ノ フショク トクセイ

この論文をさがす

抄録

ECAP加工されたMg–5.5mass%Zn–0.6mass%Zr(ZK60)合金の腐食特性について、5mass%NaCl水溶液での浸漬試験と動的分極測定を用いて調べた。ECAP加工のパス数を増やすと、ECAP加工されたZK60合金の腐食速度は増加した。分極曲線の結果から、ECAPパスの増加に伴い、カソード反応が活性化されるとともに、浸漬試験中に形成された不動態皮膜が弱められたことを示唆した。これは、ECAP加工中の金属間化合物と転位密度の増加が腐食速度が増加した原因である可能性を示唆している。573Kで1.5時間熱処理すると、ECAP加工されたZK60合金の腐食速度は大幅に低下した。これは、熱処理により転位密度が減少し、不動態皮膜の特性が改善したことが原因であると考えられる。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ