「卯花」の和歌史 : 平安朝和歌史の微視的素描

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  • ウノハナ ノ ワカシ ヘイアンチョウ ワカシ ノ ビシテキ ソビョウ

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説明

はじめに : 和歌史の問題を考察する方法として種々の方法があるが、或る一つの歌材を取上げ、その歌材を和歌がどのように詠んでいるかを検討するのも和歌の動向の一斑を窺知する上で有効な方法であろう。小稿はこの方法によって平安末期の和歌史の一面を微視的に描くことを意図するものであり、取上げる歌材として「卯花」に焦点を絞った。それは、平安朝和歌から中世和歌ヘ推移していく趨勢の中での現象全般の縮図が「卯花」を詠んだ和歌にも確認しえるからである。……

収録刊行物

  • 文学史研究

    文学史研究 25 12-22, 1984-12

    大阪市立大学国語国文学研究室

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