クライストの「聖ツェツィーリエ」について

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タイトル別名
  • クライスト ノ セイ ツェツィーリエ ニツイテ

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抄録

第一章 : 作品の問題点 : 十六世紀末のこと、オランダ出身の四人の兄弟達が、ドイツの都市アーヘンに落合った。当時オランダで猛威をふるっていた偶像破壊運動熱にうかされた彼等は、アーヘン市郊外にあった聖ツェツィーリエ尼僧院の襲撃を計画、徒党を集め、手に手に凶器を持って聖体節の当日、礼拝堂へのりこんでくる。尼僧院ではこの日、ある古いイタリヤの作曲家の手になるミサ曲を、尼僧達が演奏することとなっていたのであるが、肝心の指揮をとるべき尼僧が重病にたおれる。……

収録刊行物

  • 人文研究

    人文研究 13 (2), 86-115, 1962

    大阪市立大学文学会

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