自動思考,問題解決能力,社会的スキルおよび特性不安が大学生の就職活動不安と状態不安に与える影響 : 横断的および縦断的検討

書誌事項

タイトル別名
  • Influence of Automatic Thoughts, Problem-Solving Skills, Social Skills and Trait Anxiety on Job-Hunting Anxiety in Undergraduate Students : Cross-Sectional and Longitudinal Studies
  • ジドウ シコウ,モンダイ カイケツ ノウリョク,シャカイテキ スキル オヨビ トクセイ フアン ガ ダイガクセイ ノ シュウショク カツドウ フアン ト ジョウタイ フアン ニ アタエル エイキョウ : オウダンテキ オヨビ ジュウダンテキ ケントウ

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抄録

本研究の目的は,大学生の就職活動不安と状態不安に対して,自動思考,問題解決能力,社会的スキルおよび特性不安が与える影響を横断的および縦断的に検討することであった。2か月の期間をあけて2回の調査を行ない,調査1(T1)は273名,調査2(T2)は160名を分析対象とした。横断的検討の結果,ネガティブな自動思考は就職活動不安の下位尺度や状態不安に正の影響を,問題解決能力,社会的スキルは就職活動不安の一部の下位尺度に負の影響を与えていた。一方,ポジティブな自動思考は状態不安のみに負の影響を与えていた。縦断的検討では,性別および特性不安を統制した上で,T1の自動思考,問題解決能力,社会的スキルがT2の就職活動不安に与える影響を検討した。その結果,横断的検討とほぼ同様の結果となり,T1のネガティブな自動思考,問題解決能力および社会的スキルはT2の就職活動不安を予測したが,T1のポジティブな自動思考はT2の就職活動不安を予測しなかった。以上の結果から,ネガティブな自動思考,問題解決能力,社会的スキルは,その時点の就職活動不安だけでなく,2ヶ月後の就職活動不安にも影響することが示唆された。

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