状況的学習論の再検討 ― ドレイファスのハイデガー解釈に注目して ―

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タイトル別名
  • Reexamining Situated Learning Theory
  • ジョウキョウテキ ガクシュウロン ノ サイケントウ : ドレイファス ノ ハイデガー カイシャク ニ チュウモク シテ

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抄録

本稿では,レイヴとウェンガーによって主張された状況的学習論に内在する問題を,その思想的源流に位置づけられるM.ハイデガーの著作『存在と時間』から指摘した。状況的学習論は実践共同体への正統的周辺参加こそが学習であると主張するが,それは同時に,共同体の意味連関に回収されてしまう頽落でもある。共同体において可視化される実践テクノロジーに馴染み,アイデンティティを獲得することが,そのまま当該実践共同体の自明視につながり,反省を困難にしてしまうのである。

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