生涯学習の一環としての合唱活動に関する一考察 ―ある合唱団の事例を通して―

書誌事項

タイトル別名
  • A study of chorus activities in lifelong : based on a case study of a chorus
  • ショウガイ ガクシュウ ノ イッカン ト シテ ノ ガッショウ カツドウ ニ カンスル イチ コウサツ アル ガッショウダン ノ ジレイ オ トオシテ

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抄録

生涯学習は,高齢化社会に向けてその重要性が増している。合唱活動は生涯学習の一環として大きな役割を果たすものと期待されるが,生涯学習としての活動の実態は未だ明らかでない。今後,合唱活動を生涯学習の中で積極的に活用していくための具体的方針を確立するために,まず活動の現状と問題点を明らかにする必要がある。今回,岡山県内で活動している社会人を主体とする合唱団を調査し合唱団員の側から見た活動の意義,合唱団の抱えている問題等を探った。その結果,合唱団における合唱活動により,音楽に対する興味が一層深まった,仕事上のストレスが発散できた,日常生活で表情が明るく豊かになった等,この活動が各人に有効に作用していることが分かった。また,社会人として合唱活動を始め,その活動を継続する動機付けとして,学生時代の学校内での部活動,学校外における合唱活動,さらに家庭における音楽経験が強く影響していることが分かった。合唱団の抱えている問題点としては,有能な合唱指導者に恵まれないこと,合唱団員の活動時間が足りないこと等が明らかとなった。

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