道徳的情操は経済的選好の限界を越えられるか : Frank (1987) “Homo Economicus Utility Function” のレビュー

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  • Can Moral Sentiments Be a Guarantor of Threats and Promises ?: A Review of Frank (1987) “Homo Economicus Utility Function”
  • ドウトクテキ ジョウソウ ワ ケイザイテキセン コウ ノ ゲンカイ オ コエラレル カ : Frank (1987) "Homo Economicus Utility Function"ノ レビュー

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抄録

赤面は嘘を暴露し、次の瞬間、言いしれぬ決まり悪さをもたらす。しかしながら、信頼が求められている状況で、「赤面する人」というレッテルは大きな優位性をもたらすかもしれない。本稿では、協働行動を事前に要求する問題(いわゆる、プリコミットメント問題)の解決を支援する装置として、個人的嗜好が極めて有効に機能するモデルを展開する。ここで示される嗜好は、単純に、「気持ちが晴れない」という理由のためだけで、効用関数の中で有用な役割を果たす。個人的嗜好を内生変数とするこのモデルは、伝統的合理的選択モデルの仮定とは大いに異なるものである。

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