アイヌ文化伝承を規定する民族関係・コミュニティ・ネットワーク : 浦河町のアイヌ文化伝承者の語りを通して

書誌事項

タイトル別名
  • Inheritance of Ainu culture conditioned by ethnic relations, Ainu communities, and networks : through the life history of the Ainu people in Urakawa
  • アイヌ ブンカ デンショウ オ キテイ スル ミンゾク カンケイ ・ コミュニティ ・ ネットワーク : ウラカワマチ ノ アイヌ ブンカ デンショウシャ ノ カタリ オ トオシテ
公開日
2021-06-25
資源種別
departmental bulletin paper
DOI
  • 10.14943/b.edu.138.211
公開者
北海道大学大学院教育学研究院

この論文をさがす

説明

現在,民族共生象徴空間が建設されるなど,アイヌ文化の伝承に注目が集まっている。しかし,先行研究は同化を指摘する一方で,同化が生じる中でなぜ文化伝承が可能だったのかについて説明できていない。この点について,浦河町の伝承者の残してきたインタビューなどを通して考察した。まず,差別の対象となった文化については同化する傾向にあるが,評価された文化は価値合理的な形で伝承される傾向にあった。その際,アイヌ・コミュニティが存在すると,差別から文化を守る役割を果たしていた。また,文化への評価が経済的な要素を持つ場合,文化伝承の活動も経済的な要素を持っていた。一方で,協同的な民族関係の中で文化の価値そのものが評価されていた場合か,アイヌ・コミュニティが拡大する中でアイヌ文化に目覚めた人々が現れた場合,経済的な要素が後退していた。最後に,アイヌ・コミュニティやネットワークは文化伝承の活動を広げる役割を持っていた。

収録刊行物

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ