コンパニオン・アニマル(CA)の現状と課題 : 神奈川県、横浜市の動向を手がかりに

書誌事項

タイトル別名
  • Current Status and Issues of Companion Animals : Focusing on Trends in Kanagawa Prefecture, Yokohama City

この論文をさがす

説明

査読付き研究ノート:Refereed Notes

研究の概要(和文):コンパニオン・アニマル(CA:伴侶動物)は、現代人にとって一般的になりつつある。それらは通常「ペット」と称される概念とは異なり、「家族」として人とより密接な結びつきのある「犬」などに代表されるCAである。動物が人に与える効能については多く報告がなされ、CAの一般化により、飼育者・飼育家族への好影響が知見として蓄積されつつある。具体的には精神的癒しや活力を与えるのみならず、場合によっては、障害や病の改善にも効果があるという研究成果もある。しかし、その一方でCAに過度に傾斜した結果、多頭飼育や飼育放棄など負の側面も散見されるようになり、最終的には行政が一定の処分や措置を施すことになる。CAは、これまで獣医学や心理学などからの研究蓄積は多いが、それ以外の社会科学の観点からなされた研究の手薄感は否めない。本稿では、課題の類型化をふまえて、神奈川県と横浜市の議会議事録を分析することにより、現状と課題を整理した。CAは家族化して人と同等の扱いが不可欠となった。同時に課題も増加して法や条例の制度的枠組みは整備されつつあるものの、実態としては「災害対策」をはじめとする課題が山積しており、飼育放棄・多頭飼育などの施策についてもNPOなどの民間、ボランティアなどの下支えがあって運用されている状況であり多様な連携の必要性が示唆された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390572175549127808
  • NII論文ID
    120007099086
  • NII書誌ID
    AA12346857
  • DOI
    10.15002/00024077
  • HANDLE
    10114/00024077
  • ISSN
    18833934
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
    • CiNii Articles

問題の指摘

ページトップへ