兵庫県豊岡市におけるコウノトリ野生復帰をめぐる経済分析 : コウノトリ育む農法の経済的背景とコウノトリ野生復帰がもたらす地域経済への効果

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タイトル別名
  • ヒョウゴケン トヨオカシ ニ オケル コウノトリ ヤセイ フッキ オ メグル ケイザイ ブンセキ : コウノトリ ハグクム ノウホウ ノ ケイザイテキ ハイケイ ト コウノトリ ヤセイ フッキ ガ モタラス チイキ ケイザイ エノ コウカ

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本論では, 兵庫県豊岡市のコウノトリの野生復帰の経済的側面を, 保全と経済の両立性を見る2つの点において考察する。第1点は, 米生産農家にとって, コウノトリ育む農法を採用することが, 慣行農法に対して経済的に有利であるかどうかを分析し, ステークホルダーにとっての経済的な両立性(ミクロ的両立性)を分析する。第2点は, 地域経済に, コウノトリの野生復帰が, 正の効果を与えるか(マクロ的両立性)を, 産業連関表を用いて試算する。分析の結果, 以上の2点において, 両立性を示唆する結果が示された。 This study examines the compatibility of conservation and economics by considering two perspectives from returning white storks to the wild in Toyooka city, Hyogo Prefecture. The first point analyzes whether it is economically advantageous for rice farmers to use farming techniques alongside white stork rearing in contrast with customary farming practices, hence analyzing the economic compatibility (micro-compatibility) for stakeholders. The second point calculates, using input–output tables, whether the return of white storks to the wild positively affects (macro-compatibility) regional economies. Results of this analysis suggest compatibility on both points.

小特集 : 野生生物の取引と保全

収録刊行物

  • 三田学会雑誌

    三田学会雑誌 102 (2), 191(3)-211(23), 2009-07

    慶應義塾経済学会

被引用文献 (5)*注記

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