豊田市郷上遺跡出土井戸材の樹種について

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  • トヨタシ ゴウガミ イセキ シュツド イドザイ ノ ジュシュ ニ ツイテ

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愛知県豊田市所在の郷上遺跡で確認された13 世紀から18 世紀に属する井戸について再検討を行った。従来の井戸側の分類に加えて、その材の樹種同定を行うことにより、以下の3 点を明らかにした。1)1基の井戸では同一樹種のみが利用される場合が多く、複数種が利用された井戸についても様々な背景が考えられる。2)井戸の変遷は2期に大別され、両時期ともヒノキ属が優先的に利用された段階からスギやマツ属なども加えた多様な樹種が利用された段階に変化した。3)利用頻度が多いヒノキ属の供給地は矢作川流域や愛知県東部、木曽川水系など様々な可能性が考えられる。

Journal

  • 研究紀要

    研究紀要 4 57-72, 2003-03

    財団法人愛知県教育サービスセンター愛知県埋蔵文化財センター

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