急性期病院に勤務する看護師における多職種連携協働の実態に関連する要因の計量的探索研究

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タイトル別名
  • Quantitative Exploratory Research on Factors Related to the Actual Situation of Interprofessional Collaboration among Nurses Working in an Acute Care Hospital

抄録

本研究の目的は、急性期病院に勤務する看護師における多職種連携協働の実態に関連する要因を明らかにすることである。多職種連携協働評価スケール(AITCS-Ⅱ-J)を用いて多職種連携協働の実態に対する認識を計測し、医療チーム参加の有無、多職種連携教育の有無、クリニカルラダーのレベル、年代について、それぞれAITCS-Ⅱ-J得点との関連を分析した。看護師193名からの有効回答を分析対象とした。その結果、医療チームの参加の有無による有意差は認められなかった。多職種連携教育については、学生時代に教育を受けた者と受けていない者との間に有意差が認められたが、看護師になってから多職種連携教育を受けた者と受けていない者との間に有意差は認められなかった。また、クリニカルラダーにおいては、ラダーレベル1の得点が高く、ラダーレベル3との間に有意差が認められた。年代においては20代と30代の間に有意差が認められた。多職種連携協働には、看護基礎教育における多職種連携教育が影響していると考えられた。一方で、クリニカルラダーレベル3あるいは30代の看護職で、AITCS-Ⅱ-J得点が下がる傾向が認められ、多職種連携に関する中堅看護師への働きかけの必要性が示唆された。

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