学習活動におけるGritと目標志向性, 自己調整学習方略との関連 : 「粘り強く考える」「最後まで あきらめない」ことの教育心理学的検討

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タイトル別名
  • Relationship of grit to goal orientation and self-regulated learning strategies in learning activities
  • ガクシュウ カツドウ ニ オケル Grit ト モクヒョウ シコウセイ ジコ チョウセイ ガクシュウ ホウリャク トノ カンレン ネバリズヨク カンガエル サイゴ マデ アキラメナイ コト ノ キョウイク シンリガクテキ ケントウ

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説明

本研究では,小・中学校の学習目標に見られる「粘り強く考える」,「最後まであきらめない」ということを一貫した関心の持続と粘り強い努力を下位概念のもつGrit とみなし,学習活動におけるGrit,目標志向性,自己調整学習方略の関連を明らかにすることを目的として,大学生156 名に対して質問紙調査を行った。その結果,Grit がマスタリー目標志向性を媒介とし,自己調整学習方略に影響を与えることが示唆され,Grit が高い人は学習場面において,教えられた内容を習得するために,学習内容を理解し習得できるように既存の知識と関連づけたり, 復習を繰り返したりするなどの学習活動を行っていることを示唆された。こうした結果を踏まえ,Grit を高める指導だけでなく,学習方略を習得させること,学習やその習得に喜びを感じられる経験によりマスタリー目標志向性が醸成される学習環境が用意される必要があるといえよう。

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