東日本大震災後の仮設商業施設から本設商業施設への移行と展開

書誌事項

タイトル別名
  • Transition and Development from Temporary Commercial Facilities to Permanent Commercial Facilities after the Great East Japan Earthquake
  • 東日本大震災後の仮設商業施設から本設商業施設への移行と展開 : 釜石市と女川町の事例
  • ヒガシニホン ダイシンサイ ゴ ノ カセツ ショウギョウ シセツ カラ ホンセツショウギョウ シセツ エ ノ イコウ ト テンカイ : カマイシシ ト オナガワマチ ノ ジレイ
  • ── Case Studies of Kamaishi City and Onagawa Town ──
  • ── 釜石市と女川町の事例 ──

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抄録

<p> 東日本大震災発生後,仮設商業施設が被災地の商業機能再生に果たした役割は大きい。本設商業施設の開業へと展開していく中で,仮設商業施設と本設商業施設の検討は多いとはいえず,利用者による評価に関する研究も少ない。本稿は岩手,宮城,福島県太平洋沿岸地域で展開した仮設商業施設の立地特性について検証し,本設商業施設の開業とその経緯について触れ,同施設への来訪者特性を明らかにすることを目的とする。本設商業施設には大手資本によるものと地元資本による共同店舗があるため,前者は釜石市の大型店,後者は宮城県女川町の商業施設を対象とした。釜石市の大型店は,市内外から小売,飲食,娯楽機能を享受する来訪者に利用され,女川町の地元資本商業施設は県内外の観光客や地元来訪者を集客している。仮設商業施設が本設商業施設に直接移行する例は多くはないが,個人経営者が仮設商業施設での経営後に本設商業施設に移転して経営を継続する例がみられた。しかし女川町で復興を狙ったブランド製品は来訪者の認知度が低く,震災復興のソフト化戦略はあまり浸透していないことが明らかになった。</p>

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被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (1)*注記

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