短期間で著明な形態的変化を内視鏡的に観察しえた胃癌の1例

DOI
  • 佐々木 耕
    国立病院機構北海道医療センター 消化器内科
  • 長島 一哲
    国立病院機構北海道医療センター 消化器内科
  • 木村 太一
    国立病院機構北海道医療センター 病理診断科
  • 加藤 茜
    国立病院機構北海道医療センター 消化器内科
  • 江上 太基
    国立病院機構北海道医療センター 消化器内科
  • 伊藤 淳
    国立病院機構北海道医療センター 消化器内科
  • 多谷 容子
    国立病院機構北海道医療センター 消化器内科
  • 中積 宏之
    国立病院機構北海道医療センター 消化器内科
  • 馬場 麗
    国立病院機構北海道医療センター 消化器内科
  • 加藤 貴司
    国立病院機構北海道医療センター 消化器内科

書誌事項

タイトル別名
  • A CASE OF TYPE 0-ⅡA+ⅡC GASTRIC CANCER RAPIDLY PROGRESSING TO TYPE 1 IN THREE MONTHS

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抄録

<p>症例は,70歳代男性.喉頭癌,肺癌の術前スクリーニング目的に当科紹介となった.EGDにて,胃体上部小彎に20mm大の0-Ⅱa+Ⅱc型胃癌を認めた.諸検査から胃癌cT1N0M0,cStage Ⅰと診断した.喉頭癌,肺癌が予後規定因子と判断し両病変の外科治療を先行した.術後検体では,喉頭癌,および喉頭癌肺転移の病理診断となった.3カ月後,貧血が進行したため,EGDを再試行した結果,胃癌は50mm大に増大し1型病変に変化していた.諸検査より,cT2N0M0,cStage Ⅰと診断した.喉頭癌pStage Ⅳを併発していたが,予後が期待されたため,腹腔鏡下噴門側胃切除術を施行した.本症例は3カ月という短期間で,0-Ⅱa+Ⅱc型から1型へ形態変化をきたした.希少な症例と考えられ,若干の文献考察を加えて報告する.</p>

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