短期間で著明な形態的変化を内視鏡的に観察しえた胃癌の1例
書誌事項
- タイトル別名
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- A CASE OF TYPE 0-ⅡA+ⅡC GASTRIC CANCER RAPIDLY PROGRESSING TO TYPE 1 IN THREE MONTHS
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抄録
<p>症例は,70歳代男性.喉頭癌,肺癌の術前スクリーニング目的に当科紹介となった.EGDにて,胃体上部小彎に20mm大の0-Ⅱa+Ⅱc型胃癌を認めた.諸検査から胃癌cT1N0M0,cStage Ⅰと診断した.喉頭癌,肺癌が予後規定因子と判断し両病変の外科治療を先行した.術後検体では,喉頭癌,および喉頭癌肺転移の病理診断となった.3カ月後,貧血が進行したため,EGDを再試行した結果,胃癌は50mm大に増大し1型病変に変化していた.諸検査より,cT2N0M0,cStage Ⅰと診断した.喉頭癌pStage Ⅳを併発していたが,予後が期待されたため,腹腔鏡下噴門側胃切除術を施行した.本症例は3カ月という短期間で,0-Ⅱa+Ⅱc型から1型へ形態変化をきたした.希少な症例と考えられ,若干の文献考察を加えて報告する.</p>
収録刊行物
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- 日本消化器内視鏡学会雑誌
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日本消化器内視鏡学会雑誌 64 (1), 37-42, 2022
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390572266291694592
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- NII論文ID
- 130008143248
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- ISSN
- 18845738
- 03871207
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可