浸水を想定した災害拠点病院の防災訓練報告
書誌事項
- タイトル別名
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- Experience of flood disaster drills at a disaster base hospital
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説明
<p>近年豪雨災害の発生リスクが高まり本邦でも水害による病院避難が報告されている。一方で、医療機関にとっての水害時の避難開始基準は明確に示されていない。海抜ゼロメートル地帯かつ直近に大型河川を擁する当院にとって水害は地震に匹敵する大きなハザードであり、2018年に初めての水害時対応訓練に取り組んだ。水害は地震と違い気象情報や河川の水位から発生が予測可能である。当院では河川事務所が運用する荒川下流タイムラインを活用し、水害時の垂直避難決定基準である院内水害タイムラインを策定し訓練で検証を行った。その結果、当初想定していたタイムライン上の避難判断水位レベル3に到達時での病院避難決定会議および垂直避難指示では、計算上も避難が完了しないことが判明した。大規模水害が想定される場合早期に避難準備行動を開始し、籠城に備えた院内負荷軽減が必要である。また、同時多発的な病院避難を想定した地域的な計画の策定も必要である。</p>
収録刊行物
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- 日本災害医学会雑誌
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日本災害医学会雑誌 27 (1), 18-25, 2022-01-28
一般社団法人 日本災害医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390572354724506752
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- NII論文ID
- 130008145559
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- ISSN
- 24344214
- 21894035
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可