時間栄養学によるサーカディアンリズム制御

  • 大池 秀明
    国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門食品健康機能研究領域上級研究員

書誌事項

タイトル別名
  • Chrono-Nutritional Studies to Control Circadian Rhythms: Modulation of Circadian Clocks by Food Factors
  • 時間栄養学によるサーカディアンリズム制御 : 食品・栄養成分から体内時計を調節する
  • ジカン エイヨウガク ニ ヨル サーカディアンリズム セイギョ : ショクヒン ・ エイヨウ セイブン カラ タイナイ ドケイ オ チョウセツ スル
  • 食品・栄養成分から体内時計を調節する

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抄録

<p>ダイエットをしたければ,朝食を抜くよりも夕食からその分のカロリーを減らした方が効果的である.血糖コントロールを良くしたければ,夕方早めの時間帯までに3食を終えるのが良い.がんを減らすには,十分な絶食時間を設けることである.これらは,時間栄養学研究が明らかにしつつある機能的食事法である(1).では,なぜそれほどまでに「食べる時間」が身体に影響するのであろうか.われわれの身体システムは体内時計に従った時間的分業から成り立っており,エネルギー代謝や免疫系を代表に,各種インプットやアウトプットに適した時刻が存在するからである.したがって,食品・栄養学研究においても,時計リズムの視点が欠かせない.</p>

収録刊行物

  • 化学と生物

    化学と生物 59 (2), 75-83, 2021-02-01

    公益社団法人 日本農芸化学会

参考文献 (43)*注記

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