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- 王 丹凝
- 九州大学 日本学術振興会
書誌事項
- タイトル別名
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- Reflexive pronouns in the Aragusuku Dialect of Miyako Ryukyuan
- ミナミリュウキュウ ミヤコゴ シンシロ ホウゲン ニ オケル サイキ ダイメイシ
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抄録
<p>本稿の目的は,南琉球宮古語新城(あらぐすく)方言の再帰代名詞の使用規則を記述することである。南琉球語において,同一方言内に再帰代名詞が2形式以上存在することが先行研究によって指摘されてきたが,本稿で扱う宮古語新城方言に関しては記述が乏しく,どのような形式が見られ,それらの使い分けがどうなっているのかについて不明な点が多い。本稿では,現地調査の結果,再帰代名詞としてuna,duu,naraの3形式が見られることを示した上で,これらの使い分けについて,3つの要因,すなわち(A)配分的複数性(「それぞれ,めいめい」),(B)先行詞の人称,(C)再帰代名詞の格,が関わっていることを示す。unaは配分的複数の意味のみ表し,かつ属格をとる場合にのみ用いられる。一方,naraは3人称専用で,それがとる格に制限がある。duuは配分的意味,人称,格のいずれに関しても制限なく全ての環境において使用可能である。</p>
収録刊行物
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- 日本語の研究
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日本語の研究 17 (2), 1-18, 2021-08-01
日本語学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390572404751339008
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- NII論文ID
- 130008150721
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- NII書誌ID
- AA11998386
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- ISSN
- 21895732
- 13495119
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- NDL書誌ID
- 031623754
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可