最終処分場の浸出水におけるPFASsおよびその前駆物質,HBCD にかかる分析法と濃度実態の整理

  • 松村 千里
    (公財) ひょうご環境創造協会 兵庫県環境研究センター 水環境科
  • 羽賀 雄紀
    (公財) ひょうご環境創造協会 兵庫県環境研究センター 水環境科

書誌事項

タイトル別名
  • Review of Analytical Methods and Concentration for PFASs and their Precursors, HBCD in Environment and Landfill Leachates
  • サイシュウ ショブンジョウ ノ シンシュツスイ ニ オケル PFASs オヨビ ソノ ゼンク ブッシツ,HBCD ニ カカル ブンセキホウ ト ノウド ジッタイ ノ セイリ

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説明

有機フッ素化合物に関しては,Stewerdship Program による自主規制やストックホルム条約への登録以降,環境中あるいはヒト血清中における濃度は減少傾向にある。PFOA の減少に伴い PFHxA の増加が報告されている。前駆物質では,Orbitrap-MS を用いて海水から N-MeFOSA と N-EtFOSA の検出事例もあるが,多くは,5:2 Ketone,5:3 FTCA,6:2 FTOH,6:2 diPAP,6:2 FTS が検出されている。最近では,GenX の汚染実態や検出事例も報告された。<br> 一方,最終処分場におけるヘキサブロモシクロドデカン (HBCD) の調査事例は,ほとんどないのが現状であるものの,<0.0025~9ng・L−1 の濃度範囲であった。また,下水処理場では,流入水 <0.4~400ng・L−1,放流水は 0.14~18ng・L−1 の濃度範囲であり,処理に伴い濃度レベルが減少していた。<br> 今後は,処分場浸出水等さまざまな水試料を分析することで,問題点を整理し,分析法および調査法マニュアルを作成する予定である。

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参考文献 (26)*注記

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