『狭衣物語』のちぐはぐな「語り」

書誌事項

タイトル別名
  • The Incoherent Narration of <i>Sagoromo-monogatari</i>: Michinari's Ignorance in the Episode of Asukai-no-Onnagimi
  • 『狭衣物語』のちぐはぐな「語り」 : 飛鳥井物語における道成の「不知」をめぐって
  • 『 サゴロモ モノガタリ 』 ノチ グハグ ナ 「 カタリ 」 : ヒトリイ モノガタリ ニ オケル ドウセイ ノ 「 フチ 」 オ メグッテ
  • ――飛鳥井物語における道成の「不知」をめぐって――

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抄録

<p>『狭衣物語』の「語り」は、ある一つの方向性を持っている。しかし、その「語り」には間々ちぐはぐなところが見られ、みずからの「語り」の方向性に水を差してもいる。まずは、そうした「語り」のありようを明確にした。また、ちぐはぐな「語り」だからこそ、「語る主体」や、それを構造化するイデオロギーを綻ばせ、「イデオロギー表象」としての「物語」を機能失調に陥らせもするのであり、それは、この物語の「語り」の特質であり、意義でもある点を論じた。</p>

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 66 (1), 25-35, 2017-01-10

    日本文学協会

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