書誌事項
- タイトル別名
-
- A Case of Ruptured Umbilical Hernia Repaired Under Local Anesthesia
- キョクショ マスイ カ ニ シュウフクジュツ オ シコウ シタ セイヘルニア ハレツ ノ 1レイ
この論文をさがす
説明
<p>症例は70歳,男性。約10年前よりアルコール性肝硬変で治療中であった。突然出現した臍部からの液体流出と腹腔内組織の脱出を主訴に当院救急外来を受診した。大網の腹壁外脱出を伴う臍ヘルニア破裂と診断し緊急手術が必要と判断した。しかし,胸部CTで高度の肺炎像を認めたため全身麻酔は困難と判断し,局所麻酔で手術を施行した。脱出した大網を愛護的に腹腔内へ還納しヘルニア門を単純閉鎖した。術後,皮下に留置したドレーンより1,000mL/日以上の腹水流出が続いたため腹水濾過濃縮再静注法を行った。その後ドレーンの排液量は減少し,術後8日目にドレーンを抜去し術後11日目に退院した。臍ヘルニア破裂はまれな疾患であり,報告は散見されるのみである。今回局所麻酔下に修復術を施行した臍ヘルニア破裂症例を経験したので報告する。</p>
収録刊行物
-
- 日本腹部救急医学会雑誌
-
日本腹部救急医学会雑誌 41 (5), 363-366, 2021-07-31
日本腹部救急医学会