ランブル疣贅の関与が示唆された再発性脳塞栓症の1例

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タイトル別名
  • A case of recurrent cerebral embolism associated with Lambl’s excrescence

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<p>症例は75歳女性.2015年4月某日左内頸動脈閉塞を発症し血栓溶解療法と機械的血栓回収術により再開通を得た.僧帽弁狭窄症と心房細動を認め,弁膜症性心房細動による脳塞栓症と診断し抗凝固療法を開始した.その後2年間で抗凝固療法中にも関わらず2度の左内頸動脈閉塞を再発した.僧帽弁狭窄症に対する弁置換術を予定したが経食道心エコーで大動脈弁に浮動性構造物を認め,塞栓リスクを疑い僧帽弁と併せて大動脈弁置換術も施行した.病理所見はランブル疣贅であった.術後より脳梗塞は再発していない.ランブル疣贅が合併した脳塞栓症の治療に関してコンセンサスは得られていないが本例では手術介入が再発予防に有用であった可能性が示唆された.</p>

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