内視鏡的に整復し得た,先進部に病変を認めない胃重積の1例

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  • A CASE OF ENDOSCOPICALLY TREATED GASTRIC INTUSSUSCEPTION WITHOUT A LEAD POINT

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抄録

<p>症例は97歳,女性.食思不振を主訴に当院へ救急搬送された.腹部腫瘤を触知したため腹部造影CTを撮影したところ,穹窿部が胃体部に陥入しており,胃重積と診断した.明らかな先進病変は認めず,内視鏡での整復に成功した.整復に伴い胃裂創を合併したが,保存的に軽快した.後日,再度胃重積をきたし,先進部は翻った穹窿部であることが推測された.先進病変を認めない胃重積の報告は稀であり,本症例はその機序を考える上で貴重な症例であると考えられた.</p>

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