当院投与例におけるJAK阻害剤の効果比較─ Tofacitinib対Baricitinib ─
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- 吉井 一郎
- 医療法人元湧会吉井病院 整形外科・リウマチ科
書誌事項
- タイトル別名
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- Comparison of efficacy and safety in JAK inhibitor ─ Tofacitinib vs Baricitinib ─
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抄録
<p>【目的】関節リウマチ(RA)患者に対しJAK阻害剤を投与した症例の効果と安全性の比較を行った.</p><p>【方法】当院においてJAK阻害剤を12か月以上継続投与したRA患者を対象とした.Tofacitinib投与群(TOF)とBaricitinib投与群(BAR)に分け,2群間の臨床的背景,疾患活動性などの指標を投与時,投与後3~12か月で測定し,2群間を統計学的に比較した.有意水準は5%未満とした.</p><p>【結果】全53例中,TOF群 22例,BAR群 31例あった.TOF群,BAR群の順に女性比率72.7%と71.0%,投与開始時平均年齢69.1と69.4歳,平均病歴5.5と7.5年,平均抗CCP抗体価311.2と456.5U/L,リウマチ因子(RF)179.1と279.5IU/L,Sharp/van der Heijde Score(SHS)50.2と69.1,DAS28-CRP 3.48と3.26,HAQ-DI 0.773と0.726,pain VAS 39.7と31.0mm,MMP- 3 189.1と141.3であり,全ての指標で有意差がなかった.投与後の変化では全ての指標に2群間に有意の差は無かったが,サブ解析においてTOF群の病歴10年以上,SHS100以上の群がそれ未満の群と比べ有意にDAS28-CRPが低下した.有意差は無かったが投与後のeGFRがBAR群の方でより低下する傾向が見られた.</p><p>【結論】同じJAK阻害剤でもそれぞれ作用に特徴がある.その特徴を踏まえた薬剤選択が望ましいと考えられた.</p>
収録刊行物
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- 臨床リウマチ
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臨床リウマチ 33 (4), 278-289, 2021
一般社団法人 日本臨床リウマチ学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390572633010388736
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- NII論文ID
- 130008162613
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- ISSN
- 21890595
- 09148760
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可